寄居秋祭り(宗像神社例大祭)

寄居秋祭りこと宗像神社秋季例大祭は、11月第1日曜とその前日の土曜に行われます。
付祭りの際は、寄居市街( 本町から武町の間) が歩行者天国となり、本町、中町、栄町、武町、茅町、宮本、常木の歴史ある山車の曳きまわしを行ないます。

宗像神社の歴史

宗像神社

寄居の中心を流れる荒川は大雨の後には必ずといってよいほど氾濫し、流域に住む人々は毎年のように洪水の被害を被っていたといわれています。宗像神社はそうした荒川を鎮め、舟の運行の安全を祈り、大宝元年(701年)に宗像大社(福岡県:沖津宮、中津宮、辺津宮の三宮の総称)のご分霊を祀ったものと伝わっています。
現在も五穀豊穣、家内安全、交通安全の神として、また寄居の鎮守として、地元の人々から信仰されています。

CREA

また、近年では境内に子熊が出現し、木に登り籠城したニュースで有名になりました。
木から落ちなかった小熊にあやかって「運を落とさない」神社としても話題です。

パワースポットとしても全国的に有名で、雑誌「CREA」の2010年3月号などにも掲載されています。

秋季例大祭

秋季例大祭

例大祭は毎年春と秋に行なわれます。寄居秋祭りこと秋季例大祭は、11月第1日曜とその前日の土曜に行われます。付祭りの際は、寄居市街(本町から武町の間)が歩行者天国となり、本町、中町、栄町、武町、茅町、宮本、常木の山車の曳きまわしを行ないます。

各町の山車は大変歴史のあるもので、はっきりとした製作年等は不明なものが多いのですが、江戸末期から新しいものでも明治初期につくられたものと伝わっています。

なお、春季例大祭は毎年4月3日に宗像神社で祭典が行われます。春季例大祭は祭典のみで鳳輦、山車の渡御等は行なわれません。

秋季例大祭 チラシ

秋季例大祭 秋季例大祭

2024年の寄居秋まつり(宗像神社秋季例大祭)は、11月2日(土)、11月3日(日)に開催されます。
※画像をクリックすると拡大表示されます。

各町山車の紹介

本町

電線架設前は、神武天皇が載っていたといわれるこの山車は一本柱型ではなく、人形がせりあげできる構造に作られています。(残念ながら現在、人形がどのような状態か不明)
提灯掛け等の彫刻は、江戸後期の彫師、後藤恒徳による見事なものです。

中町

お酒に関係が深い中国の福の神、猩々(しょうじょう)が載るこの山車は、人形がせりあげできる構造に作られています。猩々には面がついていて、昔から渡御は面をつけず素顔で、還御は真っ赤な面をつけて巡行されます。

栄町

一本柱の山車で、六角形の露盤上には、原舟月の作と伝わる三国志蜀漢の武将、関羽が載ります。
平成十八年に町内の有志により、胴が手作りされ、同年例大祭付祭りで約八十年ぶりに山車に載りました。

武町

一本柱の山車で、六角形の露盤より下がる幕は、神仏分離前、宗像さまと合祀されていた聖天さまのシンボル「二股大根」の紋がはいります。
最上部には「野猿」と呼ばれる猿の人形が載ります。

茅町

一本柱に「諫鼓鶏(かんこどり)」を飾るこの山車には、上州尾島村の高沢改之助による見事な彫刻が施されており、昭和四十九年に寄居町の重要文化財に指定されています。

宮本

一本柱の最上部は笠がつく笠鉾。通常、笠から下がる花は四方で束ねてありますが、これは巡行時他町とのすり替えをスムーズに行なうためで、還御の際、花町でのすり替えを終え、茅町祭場を過ぎ、宮本の区内に入ると花を広げます。

常木

一本柱の最上部は笠がつく笠鉾。現在は、一層の笠で曳かれていますが、電線架設前は、秩父地方にみられる笠鉾のように三層の笠が載り、かなりの高さがあったといわれます。花に目が集まりがちですが、豪華な彫刻も多く、見ごたえがあります。

参考文献・資料提供 「寄居のお祭り」 福島正幸氏

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